物流ニュース 3月2009年

 
25/03/09 鉄道と港湾の混雑でアジアのバイヤーは豪産小麦の買い付けを敬遠
25/03/09 豪海軍が海中に落下したコンテナーを捜索−クイーンズランド州
25/03/09 台湾が豪州産ニンジンの輸入を一時停止−豪検疫検査局
25/03/09 貨物量の減少で、港湾荷役業者の人員削減が始まる
25/03/09 カルテックスと全国配送契約に署名 − CEVA ロジスティックス
18/03/09 NZに環境に優しい冷蔵施設を開設−ヘルマン・ロジスティックス
18/03/09 コンテナー船から大量の重油が流出し被害甚大−クイーンズランド州
18/03/09 パトリックとパシフィック・ナショナルを売りに出す − アシアノ
18/03/09 悪天候でコンテナー32個が海に、重油も流出−クイーンズランド州
18/03/09 パキスタンから航空貨物によるヘロインの密輸を阻止 − 豪税関
11/03/09 オークランド港がタウランガ港との統合交渉を打ち切る − NZ
11/03/09 300万ドルの貨物機関車が火災で破壊 − 南オーストラリア州
11/03/09 昨年12月の豪州の輸入航空貨物は22.4%減少
11/03/09 フィリピン産バナナの輸入を許可 − 豪農林水産省
04/03/09 今年度の中間決算で1.69億ドルの利益 − アシアノ社
04/03/09 ロシアが豪食肉輸出業者18社を締め出し − 豪検疫検査局
04/03/09 輸入家具の燻蒸後のガス抜きに豪州企業の技術を利用−イケア社
04/03/09 旅客便の機材が小型化しても、貨物は広胴機を保証−カンタス航空
04/03/09 今年度の上期の利益が33%減も、下期に自信 − トール
04/03/09 12月の輸出貨物量がシドニー空港を上回る − メルボルン空港

                                                             

03月25日2009年 鉄道と港湾の混雑でアジアのバイヤーは豪産小麦の買い付けを敬遠

  アジアの製粉会社が、オーストラリア産小麦からアメリカ産とカナダ産に移行しつつあるとの報告書が出ている。 アジアの小麦バイヤーは、オーストラリアの鉄道と港湾の混雑が船積みの遅れの原因となっていることに不満を示しており、西オーストラリア州は特にひどいとしている。 
  穀物会社Emerald社のマイク・チャセリング氏は、「無計画、そして色々なことが原因で西オーストラリア州の混雑が続いている。 今回の報告書も知っているし、実際バイヤーからもオーストラリアからは買わないと言われている。 もしアジアのバイヤーがほかの国の小麦を買い付けることになれば、大きな問題で、業界を挙げて素早くこの問題を解決しなけばならない」と話した。 (Source: ABC, 24/03/09 "Trasnport congestion may be deterring Asian flour buyers")

03月25日2009年 海軍が海中に落下したコンテナーを捜索−クイーンズランド州
  オーストラリア海軍の機雷掃討艇2隻が、クイーンズランド州南東部沖モートン島付近で海中に落下した硝酸アンモニウムが入った海上コンテナー30個以上の捜索を続けている。 HMAS「ノーマン」号は、水曜日から捜索を続けているHMAS「ヤラ」号と合流した。 
  ソーナーで海底にある21個の物体が確認されており、それらが先週悪天候のために パシフィック・アドベンチャラー号から落下したコンテナーの一部ではないかと見ている。 昨夜、両船は5海里平方を捜索し、今後捜索エリアを拡大する。 
  海軍のディーン・スコーペン司令官は、「カメラを海中に入れて探すには波が高すぎる。 現在21個の物体を確認しているが、その内の3個はほかの18個と比べてサイズが大きい。 もしかすると、落下したコンテナー同士が合わさってひとつに見えているか、コンテナーの上にもうひとつのコンテナーが載って大きく見えているかもしれない。 我々2隻はコンテナーを発見するまで捜索を続ける」と話した。 (Source: ABC, 21/03/09 "Navy will search for containers until they are found")
03月25日2009年 台湾が豪州産ニンジンの輸入を一時停止−豪検疫検査局

  ニンジンに有害な線虫(Radopholus similis)が付着していないことを証明する追加の書類が必要となり、西オーストラリア州、南オーストラリア州、北部準州のニンジンが台湾に輸出することが出来なくなった。 それらの州には線虫(Radopholus similis)が存在するとされ、この新しい書類が添付されなければ輸出はできない。 これにより、すでに同様の警告がなされているニューサウスウェールズ州とクイーンズランド州とともに3月1日から台湾にはニンジンが輸出できなくなる。 今のところ、ビクトリア州とタスマニア州のニンジンは今回の台湾の輸入基準の変更への影響はない。 (Source: AQIS, 4 March 2009 "Horticulture?Taiwan?Suspension of carrot export trade from Western Australia (WA), South Australia (SA) and Northern Territory (NT)")

03月25日2009年 貨物量の減少で、港湾荷役業者の人員削減が始まる
  世界的な金融危機により、オーストラリアの港湾の貨物量が減少し、労働組合と港湾荷役業者が労働者の一時解雇について協議している。 
  オーストラリア港湾労働者組合(Maritime Union of Australia : MUA)は昨日、港湾荷役業者パトリック社と、従業員100人の解雇と残りの従業員の配置転換を協議していることを認めた。 これはオーストラリア税関が航空貨物と海上貨物のマニフェスト・ラインの数が急減していると発表しており、実際に港湾の作業量が減ったことによるものである。 税関の統計によると、2月の輸入貨物量が急激に減少しており、海上貨物のマニフェスト・ラインの数が12万8,391となり、前年同月の17万4,914より27%減っている。 マニフェスト・ラインは、船のオーナーや船長が税関に提出する書類で、輸入のコンテナー貨物やバルク貨物について書かれている。 また、パトリック社と並ぶ大手荷役業者のDPワールド社は、従業員の削減を検討しているかとの質問には答えず、現在労働組合と話し合っているとしている。 
  メルボルン港湾公社のスティーブン・ブラッドフォードCEOは、過去3ヶ月のコンテナー取扱量が減っているのを認め、「コンテナー量の落ち込みは輸出より輸入の方が大きいが、輸出も減っている。 その理由はビクトリア州の干ばつと世界的な経済の減速が原因である。 コンテナーの総取扱量は、12月は6%、1月は12%、2月は16%減少している」と話した。 (Source: Australian, 17/03/09 "Cargo downturn threatens port jobs")
03月25日2009年 カルテックスと全国配送契約に署名 − CEVA ロジスティックス
  CEVAロジスティックス社は、オーストラリア全国に360店舗あるCaltexガソリンスタンドのコンビニエンス・ストアーへの配送業務を行なう新しい契約に署名した。 この契約では、シドニー、メルボルン、ブリスベン、アデレード、パースのCaltexのデポから、清涼飲料、菓子、雑貨をジャストイン・タイム方式で配送することになる。 (Source: Airacargo Asia-Pacific, 18/03/09 "CEVA wins Caltex contract")
03月18日2009年 NZに環境に優しい冷蔵施設を開設−ヘルマン・ロジスティックス
  ロジスティック大手ヘルマン・ワールドワイド・ロジスティックス社は、3月12日にニュージーランドのクライストチャーチ空港に.温度制御可能な施設をオープンさせた。 
  ヘルマン・ニュージーランド社のクリス・マックカグニー社長は、「この施設は環境に優しく、第一冷媒にアンモニアを使用し、第二冷媒にグリコールを使用している。 R404Aなどの従来の冷媒の地球温暖化係数(Global warming potential)は380ポイントで、我々の使用しているアンモニア・グリコールは1ポイントであり、オゾン層破壊係数もゼロである。 我々は伝熱システムに多大な投資をしており、第一冷媒を冷やすのに、従来のエネルギーを多く消費する空冷システムから水冷システムに変更することで、消費するエネルギーが少なくて済む。 それに加えて、二酸化炭素の排出も抑えることができ、従来の冷蔵施設より15−20%電力消費の削減が可能となる」と話した。 (Source: Aircargo Asia-Pacific, 12/03/09 "Hellmann opens temp-controlled facility"
03月18日2009年 コンテナー船から大量の重油が流出し被害甚大−クイーンズランド州
  調査が進むにつれて、コンテナー船パシフィック・アドベンチャラー号による事故の被害は、当初考えていたよりも甚大であることが分かった。 250トン以上の重油がクイーンズランド州沿岸に漂着している。 3月11日にニューカッスルからブリスベンに向かう途中、悪天候により32個のコンテナーが海中に落下した。 翌日ブリスベン港に到着した同船は、落下したコンテナーにより船体に穴が開き、そこから燃料の重油が流出していたことが分かった。 
  同船をチャーターしたスワイヤ・シッピングは、当初42.5立法メートルの重油が流出したとしていたが、あとでそれが大量であることを認め、「当初の重油流出量の推定は、その時点で判明可能なものであった。 乗組員は事故の後、非常に困難な状況の中で、流出した重油量を調べなければならなかった。 事故当時、乗組員と当局は船の左舷に穴が開いていたのを確認していたが、右舷の燃料タンク付近の喫水線以下の船体に2番目の穴が開いていることは気付いていなかった」と声明で発表した。 
  同船の船長は、オーストラリア海洋保安庁によってパスポートを取り上げられており、今回の事故についてさらに取調べを受けている。 流出した重油の半分以上がサインシャイン・コースト、ブリビー島、モートン島付近で回収され、また別の海岸では10キロにわたって重油が漂着しており、人の手によって4キロ分の重油の撤去作業が終わったところである。 (Source: LLDCN, 16/03/09 "Queensland oil spill worse than feared")
03月18日2009年 パトリックとパシフィック・ナショナルを売りに出す − アシアノ
  アシアノ社は45億ドルにもなる負債の返済の為に、運輸業界で最も有名なブランドのパトリック・スティーブドアとパシフィック・ナショナルを売却することを決定した。 
  同社は昨日、財務戦略の一環として、港湾荷役事業か石炭鉄道輸送事業のどちらかを売却することを正式に検討していると発表した。 最近、鉄道事業者のクイーンズランド鉄道(QR)がインターモダル事業に興味を示しているとの噂が広まっている中、アシアノ社が所有するほかの施設や事業にも関心を寄せる問い合わせがある。 最終的な売却先の発表は6月末になる。 
  今回のニュースを受けて同社の株価は昨日一時的には$0.90となったが、結局終値は前日より15%上昇して$0.72となった。 今朝は$0.73となっている。 同社の株式時価総額は5億ドル強であるが、2007年のピーク時の総額と比べると7%以下となっている。 アシアノ社は昨年8月、TPG社とGlobal Infrastructure Partners社による一株当たり$4.40での買収提案を、評価額が低すぎるとして拒否していた。 アシアノ・グループは先月、今年度の中間決算で9,340万ドルの赤字を計上している。 (Source: LLDCN, 17/03/09 "Asciano confirms Patrick, Pacific National up for sale")
03月18日2009年 悪天候でコンテナー32個が海に、重油も流出−クイーンズランド州
  3月11日早朝サイクロン「ハミッシュ」により、スワイヤのコンテナー船パシフィック・アドベンチャラー号(1,123 teu)がクイーンズランド州Stradbroke島沖で事故に遭遇した。 午前3時悪天候により、1991年に建造された同船(25,561 dwt )から硝酸アンモニウムの貨物が入ったコンテナー32個が海中に落下し、搭載していた肥料3トンがデッキに散乱した。 この船をチャーターしたスワイヤ・シッピングは、船自体は危険な状態ではないとしている。 
  クイーンズランド州海洋保安局(MSQ) は、クィーンズランド州消防局、ブリスベン港湾公社、環境保護局、オーストラリア海洋保安庁と協力して、緊急対策に努めている。 MSQのゼネラル・マネージャーのジョン・ワトキンソン氏は国営放送局ABCに対して、「現在船がいる海域は悪天候による荒波があり、非常に危険な状態である。 船長は船を待機状態China Navigation社が所有しており、ニューカッスルからブリスベンに向かう途中であった。 スワイア側は、「燃料タンクが破損し燃料の重油が漏れているが、 乗組員が破損した燃料タンクに残っている重油をほかのタンクに移動しており、これ以上の重油の流出はないと思う。 パシフィック・アドベンチャラー号をチャーターしているスワイヤとしては、環境への影響やほかの船に危険を及すことを最小限に留めるために、各関係機関と協力している」と話した。 (Source: LLDCN, 11/03/09 "Boxes lost as Hamish gives Pacific Adventurer hell")
03月18日2009年 パキスタンから航空貨物によるヘロインの密輸を阻止 − 豪税関

  メルボルン在住の2人の男が、共謀して約20キロのヘロインをオーストラリアに密輸しようとした容疑で告訴された。 この2人は今日メルボルン地域裁判所に出廷する。 
  今年3月1日にパキスタンから航空貨物がメルボルンに到着した。 税関職員が多くの敷物が入っているこの貨物を調べたところ、敷物のなかに隠されていた白い粉を発見した。 簡易検査でこの白い粉はヘロインと判明した。 これによりこの件は税関からオーストラリア連邦警察 (AFP)に引き継がれた。 3月8日にAFPは多数の捜査を行い、居住地近くで2人を商業目的のヘロイン輸入と所持を企てたとして逮捕した。 これに関する刑罰は、最高終身刑か5万ドルの罰金、もしくは両方科せられる。 (Source: Customs and Border Protection and the Australian Federal Police (AFP), 10/03/09 "Men charged with importing heroin in rugs")

03月11日2009年 オークランド港がタウランガ港との統合交渉を打ち切る − NZ
  ニュージーランドのオークランド港は、競争相手であるタウランガ港との統合交渉を打ち切った。 両港はコンテナー事業において、ニュージーランド内の貨物取り扱いの効率化と費用の削減を目指して、非公式に協議してきた。 しかし、タウランガ港は今月、「オークランド港による不十分な統合提案が提示された」としてこれ以上の協議の継続を拒否した。 
  オークランド港のギャリー・ジュド会長は、「この結果には失望している」とコメントした。 一方、タウランガ港側は声明で、「今回の統合案は、株主にも顧客にも、そしてニュージーランドにも利益があるものではなく、提案を拒否した。 今回の提案は効率性を向上させるものではない。 タウランガ港は港湾の合理化を進める姿勢は変わっていない。 今後、我々の株主に利益があるのなら、オークランド港との統合協議には門戸を開放している」と話した。 (Source: LLDCN, 26/02/09 "New Zealand ports merger iced after Tauranga rebuff")
03月11日2009年 300万ドルの貨物機関車が火災で破壊 − 南オーストラリア州

  3月4日、アデレードからメルボルンへの貨物を搭載した貨車を引っ張っていた機関車が火災によって破壊された。 この機関車は300万ドルする。 この機関車は2両連結で、運転手は丸焼けになった2両目を、1両目から切り離すことに成功した。 15人の消防士が消火に1時間かかり、数千リットルものディーゼル油が入っているタンクへの延焼を食い止めた。 
  この火災により、アデレート/メルボルン間の鉄道は5時間に渡って閉鎖され、運行に遅れが出ている。 (Source: Advertiser, 04/03/09 "3m freight train fire blocks major line at Ki Ki")

03月11日2009年 昨年12月の豪州の輸入航空貨物は22.4%減少
  オーストラリア連邦政府運輸・地域経済局(BTRE: Bureau of Transport and Regional Economics)は、2008年12月のオーストラリアに運航する定期航空会社の国際貨物量が前年同月比で11.9%減少して5万9,669トンになったと発表した。 同月の輸入貨物が22.4%減少したが、輸出は2.4%増加した。 同局は輸入貨物の22.4%の落ち込みは、過去20年間で最大となったとしている。 主な航空会社の12月の貨物量は次の通り。

航空会社 輸入(トン) 輸出(トン)
カンタス航空 6,601 6,166
シンガポール航空 4,373 5,935
エミレーツ航空 2,470 3,202
マレーシア航空 2,675 2,015
ニュージーランド航空 1,834 1,574
大韓航空 777 483
エティハド航空 286 666
英国航空 494 319
ヴァージン・アトランティック 475 257
ジェットスター航空 446 256
日本航空 282 337
エアーパシッフィック 251 262
ガルーダ・インドネシア航空 256 136
ラン航空 195 194
UPS 1,086 28
フェデックス 735 197
マーチンエア 369 98
カーゴルックス 108 112
タスマン貨物航空 226 230

(Source: LLDCN, 05/03/09 "December inbound airfreight in record plunge: BTRE")

03月11日2009年 フィリピン産バナナの輸入を許可 − 豪農林水産省

  オーストラリア農林水産省に属し、オーストラリアに入ってくる動植物に関する検査制度及び、これを統括するバイオセキュリティー・オーストラリア(Biosecurity Australia)が、フィリピン産バナナのオーストラリアへの輸入を認めたことから、オーストラリアのバナナ業界による9年間に及ぶ戦いが終わった。 しかし、バナナ業界は海外から侵入する害虫や病気を懸念している。 
  バイオセキュリティー・オーストラリアのジョン・ウィルソン広報担当は、「これによって、あとはフィリピン側がオーストラリアの輸入検疫条件を満たすかどうかである。 フィリピン側は輸出をする前に、オーストラリアが考慮するために、科学研究所、現場実験、商業試験に基づいたデータや関係書類を提出しなければならない」と説明した。 (Source: ABC, 04/03/09 "Filipino banana imports approved") 

03月04日2009年 今年度の中間決算で1.69億ドルの利益 − アシアノ社

  鉄道・港湾運営会社のアシアノ社は、今年度上期(2008年7月-12月期)の決算で1億690万ドルの利益を計上した。 これは前年同期より、9,880万ドル増えたことになる。 
  同社は、傘下の鉄道部門のパシフィック・ナショナル社の石炭輸送ビジネスの売却を予定しており、また噂では、港湾荷役ビジネスも売却するのではないかとされている。 同社は昨年8月、他社から29億ドルによる買収提案を拒否している。 (Source: ABC, 25/02/09 "Rail and ports operator Asciano posts $107m profit")

03月04日2009年 ロシアが豪食肉輸出業者18社を締め出し − 豪検疫検査局
  オーストラリア検疫検査局(AQIS)は、オーストラリアの食肉輸出業者18社がロシアの輸入基準を満たしていないとして、ロシアへの輸出を禁止になったことを確認した。 AQISの職員が今週政府上院の委員会に、ロシアが食肉製品の輸入基準を引き上げ、オーストラリアの食肉生産者をロシア市場から追い出そうとしていると報告した。 今回の18社のロシアへの輸出禁止措置は、昨年7月に汚染されたカンガルー肉があったとして、オーストラリアのカンガルー肉生産者を禁止処分にしたことと同様の対応である。 この18社のうち、5社はカンガルー肉の輸出業者で、残りの13社は赤肉の輸出業者である。 AQISは、ロシア当局がサンプル検査をしたところ、バクテリアと細菌が検出され、この18社からの食肉の輸入を禁止したとしている。 近年、ロシア、その周辺の旧東側諸国、中央アジア諸国ではオーストラリア産食肉の需要が高まっている。 (Source: LLDCN, 26/02/09 "Russia beefs up meat standards on Aussie imports")
03月04日2009年 輸入家具の燻蒸後のガス抜きに豪州企業の技術を利用−イケア社
  スウェーデンの家具小売業者イケア(IKEA)社は、オーストラリアに輸入される家具において、検疫法に従うためにオーストラリアの燻蒸、コンテナー脱ガスの専門家であるNordiko社の装置を使用する。 オーストラリアに組み立て式の家具を輸出する同社は、シドニー南西部のムーアバンク地区の配送センターでこのオーストラリアのテクノロジーを使う。 
  この装置は、特に木材製品などによって海外からオーストラリアへの害虫の侵入を防ぐために使用した燻蒸ガスを、製品から取り出すものである。 このガス抜きは、コンテナーから貨物を取り降ろす作業人を有毒ガスから守るために設計されている。 Nordiko社は、この装置はフィルター機能も付いており、有害ガスによるオゾン層の破壊を防ぐようになっているとしている。 (Source: LLDCN, 25/02/09 "IKEA signs Australian de-gas experts Nordiko")
03月04日2009年 旅客便の機材が小型化しても、貨物は広胴機を保証−カンタス航空
  カンタス航空貨物は、6月10日から豪州/NZ間の旅客便の使用機材が変更になっても、貨物は引き続き広胴機のサービスを提供していくと発表した。 
  カンタス航空貨物グループ・ゼネラル・マネージャーのスティーブン・クリアリー氏は、「オーストラリア/ニュージーランド間の旅客便に関して、貨物の搭載に制限があるB737の運航回数が増えるスケジュールの変更があっても、貨物については、引き続き広胴機のサービスを提供できるいくつかの選択肢がある。 現在輸送している貨物を引き続き取り扱うために、旅客のスケジュールが変更になるまでに、代替の貨物スペースを検討する」と話した。 (Source: Aircargo Asia-Pacific, 24/02/09 "Qantas evaluates Tasman freight options") 
03月04日2009年 今年度の上期の利益が33%減も、下期に自信 − トール
  大手運輸・ロジスティックスのトール・ホールディングスは、今年度の上期(2008年7月-12月)の売り上げが30%増の35億ドルになったものの、利益が33%減少したと発表した。  純利益が、前年同期の2億3,700万ドルから1億5,800万ドルとなり、負債も7億1,500万ドルとなっている。 
  同社のポール・リトル社長は、「景気減速が貨物量に影響し状況は厳しいが、この不況に対応する体制は整っている。 コストに柔軟性があるトールのビジネスの多様性は、景気下落の影響を和らぐことができる。 上期のマーケットシェアーの増加により、顧客にとっては本業ではないサプライ・チェーンのアウトサーシングを引き続き受けることを期待している」と話した。 (Source: LLDCN, 26/02/09 "Toll confident despite first half profit dive")
03月04日2009年 12月の輸出貨物量がシドニー空港を上回る − メルボルン空港

  ビクトリア州政府マーチン・パクラ産業・貿易相とメルボルン空港会社のクリス・ウッドラフCEOは、「12月の輸出貨物量において、メルボルン空港がシドニー空港を上回った」と今日発表した。  
  12月のメルボルン空港の輸出航空貨物量が前年同月比で23%(2,000トン)増えて約1万トンとなり、初めてシドニー空港の貨物量を上回った。 メルボルン空港の輸出貨物は7月から増え始め年末まで続いている。 旅客機の直行便が増えたことが、この大幅な貨物増加の要因で、メルボルン空港からの輸出貨物の約80%が旅客機で輸送されている。 
  ウッドラフCEOは、「便数の増加と機材の大型化がビクトリア州の輸出業者に、より大きな輸送力を与え、コンテナー運賃の低価格化と輸出マーケットへのより多くの定期便で選択肢が広がっている。 以前はビクトリア州の一部貨物は、貨物スペースの不足から、シドニーへトラック輸送してシドニー空港から空輸していた。 2009年はさらにメルボルン空港からの貨物スペースが増える。 2月からエミレーツ航空のドバイ向けが1日2便から3便になり、3月からエティハド航空がアブダビ向けにデイリーで運航を開始し、9月にはVオーストラリア航空がロサンゼルスへ直行便を運航し、エアー・アジアX航空のクアラルンプール向けが現在の週4便がデイリー運航になり、フィリピン航空と中国東方航空も増便する。 カンタス航空のインド向けも、スケジュールの変更により利便性が増す」と話した。 (Source: LLDCN, 26/02/09 "Melbourne airfreight exports on the rise")